4/13の「天声人語」
ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、
朝日新聞の日曜日の「天声人語」に野生の動物や鳥との
関わり方が書いてありました。
私が昼食の後片付けをしていると娘が、
「ママ、巣から落ちたヒナを拾って動物病院に
持って行っちゃいけないんだってよ!」と驚きの籠った声で
叫びます。
「どうして?
あっ、分かった。人間の手に触れたヒナは、
親が我が子と認めないとか・・・」
「違うの!それは誘拐に当たるんだって、
ヒナが巣から落ちても親鳥は面倒見るんだって、
親鳥からすると『私の赤ちゃんを何処に連れて行くのよ!』って事に
なるらしいよ。」
そう言えば青山の家の前にカラスのヒナが落ちた時に、
通行人が、車に轢かれるから退けようとした時、
親鳥が通行人を目がけて急降下してきたっけ、
その内カラスのヒナは居なくなったけど、車に轢かれた様子も
無かったから、親鳥が運んだろうか?
「そしてね」娘の話は続きます。
「そのヒナが弱って死んでも、他の生き物の食物になるんだって!」
それは、可哀想納得できないなぁ・・・
それを見抜いた様に、
「自然界の命の原則なんだって、他の生き物の食物に成る事が!」と
娘の声が追っかけて来た。
「ママはおせっかいだから気をつけなさい。」と迄言われた。(笑
そして娘はさっさと自室に引っ込んだ。
私は濡れた手を拭きながら、新聞を手に取った。
『人と建物がひしめく23区だが、都市動物研究会によれば
(狸が)千頭ほどいるそうだ。住み難いだろうと不憫がるのは、
余計なお世話らしい。
近付かず、騒がず、食べ物を与えず、何事もなかったようにしているのが
タヌキには1番という。』
ぼやーとだけど、何となく人間が介入していい事無いよねって、
思ってはいたんだけど、ここまでも介入するな!とは、
徹底している。
さっきのヒナ鳥の件は、日本野鳥の会が「そっとしておいて」と
キャンペーンを始めているそうだ。
心を鬼にして見ない振りの半部衛を決め込むか!
追記
気まぐれさんの書き込みより、野鳥の会H・Pの記事を転載します。
貴女の思いの1つに加えて下さい。
「親鳥は人がヒナの近くにいると警戒して近づけないので、
その場を去る方がよいでしょう。...
心配でしたら、ヒナを近くの茂みの中に移しましょう。
親鳥は姿が見えなくても、ヒナの声で気づくことができるでしょう。...
自然界では巣立ち後に親鳥と過ごすわずかな期間(1週間から1ヶ月)に
『何が食べ物で、何が危険か』などを学習してひとり立ちするので、
人に育てられたヒナが自然の中で生きていけるとは限りません。」
by magic-days
| 2008-04-15 00:47