極限で生き延びる。(ニーナとさくら)
朝ちょっとベランダの花なぞいじっていたら、
自彊術に行く時間が少し回ってしまったので、急いで走ったり
しながら上水に沿って行っていると、
もう桜も終わりと言うこの時期に、何と素晴らしいと歩みを止めて
見入ってしまう程の桜の木に出会った。
古い木で途中で二股になった片方は、朽ちて折れて先が無い。
しかし、片方は老木でありながら、艶やかな薄いピンク色の
花を大きく広げ、重た気でさえある。
すぐ近くでは、道路拡張の為の民家の解体工事が行われている。
今年に成ってから、解体工事も加速を増して進んでいる。
まだまだ先だと思っていたのに・・・
この老木は、どうなるのだろう?
お教室に着くとまだ始まってなかった。
遅刻のお詫びをして直ぐに着替えて加わる。
今日はお1人お休みだった。
何だか我ながら気を入れて出来る様に成ったと思う。
やり方がマスター出来て来たのでその分、身を入れて出来る。
もう少しやれば、無我の境地でやれる様になるだろう。
それが私の目標です。
終わって、「戦場のニーナ」をお返しする。
他にも既にお読みに成った方もいて、次にお読みに成る方を交えて
感想等お話為さっているのを聞いていると、
これは、実際にあったお話で「ニーナ」は今も生きてらっしゃると聞いて
吃驚してしまった。
いくら小説と言えど、全くの作り事を書くのは難しいか、出来ないと思う。
しかし実話だったとは、驚きとともに戦争に依ってこんなにも
人生をねじ曲げられたニーナさんの事を思うと、
私は日本人で父母の名も、生まれ故郷も当たり前の様に記録されている事を
奇跡の様に有り難いと思う。
中盤少し中だるみしたが、クライマックスに向けての話の運びは、
見事だったと思います。
お礼を言って教室を出て帰りは反対側の上水の脇道を歩いていると
自転車に乗ったまま上水を覗き込んである方が居た。
何なのかと覗くと大きな亀が川底にいる。
「大きな亀でしょう?」と私が見ているから声を掛けてくれた。
この直ぐ横の公団住宅に住んでいると仰るので、
道路工事は始まるとこの上水はどうなるんですか?と聞くと。
「上水は大丈夫残る。けど両側は60メートルの車道になる。
この辺の家は立ち退いているだろう。
公団も端の2棟は、壊されるから私も出て行くんだよ。」
「でもね、今年に成って公団の大きな木が低く切りそろえられてね。
それから、カラスが減ったよ。」とおっしゃったので、
私は、はっとして「だから、ヒヨドリやムクドリが増えたの?」と言うと
「その通り!」と言って苦笑された。
そう言う事なのか!
半年で、もうそんな変化が起こっている。
あと半年経ったらどう言う事が現れるのだろう?
でも暗渠に成ると思っていたから、少しは救われる思いがした。
例え、排気ガスの蔓延する中央ででも生きられる事が、
生きると言えるのであれば・・・
by magic-days
| 2008-04-12 23:19