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沈下橋

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上の写真は、今日の日経新聞第2部THE NIKKEI MAGAZINEの旅特集
「四万十の沈下橋」の記事に掲載されていました。
この美しさ、暫し見とれてしまいました。
欄干もないただすっと伸びた虚飾を一切払った潔い姿に感動しました。
高知県南西部を流れる四万十川には47本の保存対称の橋が掛かっている。

川の水が増水すると橋は沈下する。水の抵抗を最小限にする為に
無駄な物は何も加えていない。
自然に逆らわないで生きる事が、この橋のそしてこの地方の人々の
智恵である。

何か生きる智恵を授けてもらった様な気がする。
身を沈めて浮かぶ道もある。
水は何時か引く、逆らわず待っていれば必ず陽を見る事が出来る。
何と簡単な事が分からずおたおたと慌てふためいていた事か!

そしてこの冊子を捲っていると先日民芸館で見た作品を作り続ける
立ち場の人々の生活が出ていた。
「刻銘なき芸術家たち」と題して
「天才による芸術でなく、無名の職人が作り出す工芸品に『美』を
見い出した宗教哲学者がいた。
柳 宗悦(1889ー1961)彼が心動かされたのは、
実用的で、手作業により生まれる『民芸』。」として、
大分県日田(小鹿田焼)と島根県斐川(出西焼)が紹介されていた。
彼も生前この村を訪れ山間を歩き、彼の眼鏡に叶った美を
探し求めて歩いたのだろうか?
沈下橋_f0086169_20392362.jpg

by magic-days | 2006-07-02 20:44
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