第74回井の頭かんさつ会 ミジンコだって♪〜
日曜日は久し振りに「井の頭かんさつ会」に参加しました。
何ヶ月振りだろうかと捲ってみると、今年1月以来でした。
今月は水の中の生き物を採集して、その生き物をじっくり観察し、
どのようにして餌を採り、吸収し、他の生物とどの様に
関わって、生きているかを知る事が出来たら。
良いなぁと思って出掛けました。
今回は外来魚捕獲の大原さんが、ご案内人なので
楽しみです。
(井の頭公園)
井の頭の2つの拠点に既に観察の用意がしてありました。
最初はゴイサギ島の横の大きな柳の木の下で、
ガサガサ(網を水際の草陰に突っ込み小魚を捕る)をして、
色んな魚を捕って来て、透明の容器に入れて、
見せてくれました。
(ガサガサ)
モツゴ、トウヨシノボリ、ギル、バス、小エビ類等
そして初めて見た「ギギ」
小さいながら精悍な姿をしています。
本当に「ギギ、ギギ」と鳴くそうです。
残念ながら今日は、鳴いてはくれませんでした。
(ギギ)
在来魚について「自然観察の部屋」に
代表の田中さんが詳しく掲載してあります。
(オオカナダモ)
小さいお子さんは、ベンチに置かれた魚の入った容器の周りを
大喜びで駆け巡っていました。
こういう風景は、何時眺めても心豊かにしてくれます。
これもかんさつ会の1つの目的であると思います。
未来に繋ぐ希望です。
(トウヨシノボリ)
先日この近くに居たハシビロガモの姿は、ありませんでした。
この間も偶々此処に居たのでしょうから、
今日は他の場所で餌を探しているのでしょう・・・・(多分
(ギル稚魚)
随分堪能して、西園入り口と弁天池の間の広場に集合です。
此処では先ず、今日の目玉「魚の解剖」です。
と言っても生きた魚でなく、カタクチイワシでやると言う事で
ホッとしました。
私は解剖は一寸苦手ですから・・・(笑
(解剖の説明書とカタクチイワシ)
大原さんの説明を一通り聞いて、皆さんそれぞれ頂いたカタクチイワシを
頭から尾に向かった爪で開きます。
ブドウの小さい房の様な脳。
大脳も中脳の小脳もちゃんと有るのです。
エラは呼吸だけでなく、塩分の調整やアンモニアを流出するのだそうです。
水から上げられるとアンモニアを出せなくなり、
生きていけなくなるそうです。
(懸命に解剖している子)
未だ他にも沢山の事を教えて頂きました。
こんなに小さなカタクチイワシでも、
精巧な機能を持ち生きているんだなぁと改めて感心しました。
次に井の頭池の水中に住む微生物を顕微鏡で見せて頂きました。
ミジンコ、クンショウモ、ランソウモ・・・
一寸メモが出来ませんでした。
(覗いて廻るのが忙しく楽しくて・・・申し訳有りません。
(オオクチバス)
如何に名前通り大口か、口を開いて見せてくれました。
上口の所に歯が有りました。
鋭く尖った歯で無く、すり減った様に平らな歯ですが、
噛まれると指が相当痛そうです。
(ギル)
ギルは背中にトゲトゲの背びれを持ち、
敵から身を守っています。小さいギル稚魚でもこれが有る為に
食べられずに免れて生きています。
この2つの写真を見ても、如何して獲っても獲っても
増え続けるか納得がいく気がします。
でも何時か、壊滅の日が来ます!(笑
(オオシオカラトンボ)
最後に大原さんがして下さったミジンコの話は、
本当に面白かったです。
ミジンコだって、身を守る為に色んな努力をしています。
それがいじらしくて感動すらしました。
そして「手のひらを太陽に」の歌がスッと出て来ました。
「・・・・手のひらを太陽にすかしてみたら
真っ赤に流れる僕の血潮
ミミズだって、おけらだって、アメンボだって
みんなみんな生きているんだ。
友達なんだ。」
そして、ミジンコだって・・ですよね。
本当に楽しい1日でした。
皆様準備が大変でしたでしょう。
外来魚捕獲のときだって、在来魚は私が掬う網の中に
1、2匹しか入って来ません。
あれだけの在来魚を一堂に見せて頂き、本当に有り難うございました。
お疲れさまでございました!
次回かんさつ会は8月13日です。
解散後親睦会が有ります。
それぞれのエキスパートと
心行く迄自然談義しませんか。
お待ちしています。
by magic-days
| 2011-07-25 22:08