f0086169_2017994.jpg

先日日比谷に出掛けました。
皇居お堀端に出ると、鴎が沢山居ました。
ぽっかり、ぽっかり浮かんでいる子。
f0086169_20213193.jpg

高く飛び上がり、気持良く滑降して来る子。
皆自由で大らかで、何ものにも囚われず、
明るい日差しを、白い羽に受け止めて楽しく
過ごしています。
(追記)
如何して鴎を見て、こういう風に感じたのだろう?
と思ったとき、やはりバックグランドに大海原が彼らには有る。
と言う思いが大きかった。
同じ水鳥でも、カルガモからは感じられないオーラです。
f0086169_20222389.jpg

私は、家人と出光美術館に行く筈だったのですが、
此処で暫く鴎を見たく成り、又1時間後に此処で会う事にして
別行動する事にしました。
日頃私が見慣れている鳥とは、
やはり違う様な気がします。
f0086169_20271447.jpg

何だか私の分からない言葉で、喋り合っている様な気がしました。(笑
メジロやヒヨドリや雀は、何だか分からない成りに、
親しみがあるのですが、鴎はシャッターを押すにも
何時押したら良いか全く分かりません。
f0086169_20333638.jpg

少し離れた所に、もう1グループが居たので、
そちらに行って見ると、キンクロハジロの団体さんでした。
何だか面白い子が居ましたので、
その子ばかりを追ってみました。(笑
f0086169_20384885.jpg

f0086169_2038186.jpg

f0086169_20372699.jpg

f0086169_20365699.jpg


      「東京奇譚集」村上春樹・著 読了
         奇譚(きたん)名詞
     不思議な、あやしい、ありそうにない話。
       しかしどこか、あなたの近くで
       おこっているかもしれない物語
f0086169_21265566.jpg

この説明文は、本の帯に書いてあります。
端的にズバリと、読者にこの本の性質を、言い得ていると思います。
「正にその物ズバリでしょう!」って感じです。(笑
5つの短編から成っています。
最初の「偶然の旅人」で春樹氏自身が
顔を出して言っています様に、この5つのお話は過去にご自分が、
経験されたお話です。
f0086169_21322476.jpg

どのお話も軽いタッチで書かれた都会的なお話です。
私はどれも面白く拝読しました。
村上春樹さんは、ジャズの話に成ると、立て板に水の
滑らかさで、話が乗りに乗って冴えて来ます。(第2話ハナレイ・ベイ)
f0086169_22311034.jpg

話が出来る動物が出て来るのも得意分野です。
私も猫と話せますよ。(笑
話しかけていると、答えて欲しくて、つい自分で返事もしてしまいます。
1人で掛け合いをやるのです。
何時もそうやっていると、猫が喋れる様になったと
思い込んでしまいます。(笑
f0086169_2235295.jpg

第5話「品川猿」は猿が話します。
これも興味深い話です。
5つのお話を信じるも信じないも、
読者の皆様の勝手でございます。(笑


葉牡丹は、日比谷公園。
下3枚は三菱1号館。



(1/30 4.663歩  1/31 7.21歩  2/1 17.750歩)
[PR]
by magic-days | 2011-02-03 20:39
f0086169_20155454.jpg

今この時期に内田百閒の本を読む事に成った事は、
これは偶然だろうか?
もしこの本が昔「ノラや」を読んだ後直ぐに読んでいたら、
今程は理解出来なかったと思う。
(ヒヨドリ)
f0086169_20163832.jpg

それでも、今理解出来たと思うのも、ほんのウワズミを
掬った様な物だけど・・・・
それでも、面白く読めたのは、その前に村上春樹の本を
何冊か読んだ後の今だからと思う。
内田百閒の「東京日記」は、俗な言い方をすれば、
怪奇小説みたいな物だが、断然違うのは景色や人間の心情の
表現が素晴らしい事だと思います。
(ツグミ)
f0086169_20184013.jpg

正しく文学とそうでない物の開きです。
突然の日の暮、雨から雷の光や音、それに依って生じる
家の中の暗闇の動き。
その描写の正確さと、その生々しさは何とも言いがたいです。
(タラヨウ)
f0086169_20192965.jpg

この本は7つの短編小説から成り、大体年代順に並べてあります。
最初のが「白猫」で昭和6年。最後が「サラサーテの盤」で昭和23年。
[白猫」は、本当に何と言ったら良いのでしょう。
気味が悪く、読みながら時々辺りを見回して、
部屋中に何か変化が無いか、確かめたくらいです。
(ハクセキレイ)
f0086169_20201116.jpg

終わりから3番目の「東京日記」は、日比谷や九段下など、
私も行った事がある地名が出て来て、
あの場所でそんな事が起こったら面白いだろうとか思い
楽しみながら読みました。
(キセキレイ)
f0086169_2021165.jpg

そしてこの頃からの話は、何となく理解出来たのです。
例えば、横を走ってる自動車が動いているのに
運転手が乗っていない。(笑
強風で砂塵が舞う自動車道を、オオカミの群が走り去って行く。(笑
酔って寝ていると、女が2人目玉を舐めて、美味しそうだとふざけるのが、
真に迫って来て恐く成る。
(キダチアロエ)
f0086169_20213999.jpg

物事を深く観察して眺めていると、段々妄想が広がって来る。
多分村上春樹さんも、そう言う人だと思うのですが、
これこそ小説の醍醐味だと思います。
と、これは生意気ですね。(笑
(ヒヨドリ)
f0086169_20221774.jpg

最後の「サラサーテの盤」は、気味が悪いのは変わらないのですが、
何処か、悲しみを誘う様な優しさが流れていると思ったのは、
私の独りよがりでしょうか・・・・
(スズカケの実)
f0086169_20253279.jpg

さて、昨日自彊術に行く道すがら、空をダイサギが寺町方面から
井の頭の方に飛んでいるのを見かけました。
諦めずに今日も来ていたのですね。
自彊術は3人お休みでした。
ご病気でなければ良いのですが・・・
(アオサギ)
f0086169_2026960.jpg

帰りに高源院に遠回りして寄りましたら、アオサギが居ました。
池の真ん中の倒木に停まっていました。
段々この池の主の貫禄が出て来た様な・・・・(笑
ただ、カルガモの繁殖期迄には、何処かに行って欲しいのですが、
こちらの身勝手な考えでしょうか?



(1/28 9.955歩  1/29 13.556歩)
[PR]
by magic-days | 2011-01-30 20:02
(ダイサギ)
f0086169_19542011.jpg

この「抱擁、あるいはライスには塩を」を店で見付けた時、
私は暮にハイビジョンで放映された。
「チーズと塩と豆と」と言う番組が、本に成ったのだと
勘違いしてしまった。
f0086169_19553248.jpg

それは、直木賞作家の4人(井上荒野、江國香織、角田光代、森絵都)が
ヨーロッパの田舎を旅しながら、其の土地の食生活と人々との
出会いをフイルムで伝え、その場で物語を書いて、
其の土地の俳優が出演して、ドラマにすると言う
込み入った番組であった。
f0086169_1956080.jpg

4回連続で放送された。
私は井上荒野さんに興味が有り(勿論本も読んだ事が有る。)
予告で知ってから、楽しみに待っていた。
番組は良く出来て居り、毎回楽しく見ました。

そう言う余韻がまだ残っている時であったので、
江國香織さんの本は今迄読んだ事が無かったが、
本の装丁も素敵で、衝動買いしてしまった。
(ヒヨドリ)
f0086169_19571081.jpg

久し振りの分厚い単行本であった。
読もうと持ち上げる度に、その厚さに本を読む
時間の濃さが伝わって来るようであった。

読み出しは、何と言ったら良いだろう?
皆さんは一条ゆかりさんのコミックを見た事が
お有りでしょうか?
f0086169_19575051.jpg

華やかで、優雅で、美しくて、美味で
まるで夢の様な家庭であり、登場人物達である。
余りにもピッタリ思い出したので、一寸含み笑いを
堪えながら読んでいた。

しかし、人生はそんなに美しさは続かない。
お御馳走も欲しくなく成る。
身体も衰えて来る。
(カルガモ)
f0086169_2003312.jpg

本の帯に
「3世代、百年にわたる。『風変わりな家族』の秘密とはー」と
書いてあった通り、徐々に家族の秘密があらわにされる。

最後の祖母の秘密が、1番ショックであったが、
しかし、この本には人間の醜さが無い。
財産の奪い合いとかもない。
f0086169_2012489.jpg

そう言う点は現実離れしているが、
そう言う世界があるかも知れない。
醜さや恐怖を面に赤裸々に出す事が、
小説の醍醐味ではない。
(ヒヨドリ)
f0086169_202946.jpg

ある時は、おとぎ話に変えたり、夢物語にしたりして
そこはかと伝える事も文学だと思う。
これは、村上春樹の本を読んで知り得た事ですが・・・・

しかしこの様に少しづつ衰え、衰退して行く家族の物語は、
終焉に行く程、身に詰まされ悲しく成って行く。
f0086169_2031528.jpg

若い時は、只物語の中の話と達観出来たが、
色んな事を体験すると、そうとも言えない事がある。

全体的に良く纏まっていて、最後迄退屈する事無く
読み終えた。
いや、面白かったです。
(シメ)
f0086169_2052969.jpg

この題の「抱擁」は、大分変わった周りから浮いた家族達の
連帯の確認の様な気がする。
そして「ライスには塩を」は頑固で、規律を重んじる祖父から得た
自由に対する、祝杯をあげる喜びを表しているのだろう。
(シメ)
f0086169_2061175.jpg

いつか、もう1冊この方の本を読んでみようかと言う
気持に成っています。
それと「チーズと塩と豆と」も同じ集英社から出ている様なので、
次なる機会に読んでみたいと思います。

(1/16 4.454歩  1/17 10.854歩)
[PR]
by magic-days | 2011-01-18 19:42
f0086169_1428445.jpg

村上春樹さん50代前半の作品に成るのでしょうか・・・

不思議な物語です。
読んだ後も其の世界から中々抜け出す事が出来ません。
主人公田村カフカ(偽名です)は、幼い頃から父親に呪いの言葉を
何度も何度も心の中に打ち込まれて育った。
f0086169_14302544.jpg

彼は15歳の誕生日に家を出ます。
高松に向かって、夜行バスに乗り込みます。
それは4歳の時に、カフカを残して、姉だけを連れて家を出た
母を探す旅だったのか?
(ツグミ)
f0086169_14373992.jpg

只、父から逃げ出したい旅だったのか?
誰かに遭遇するための、旅だったのか?
物語は、カフカが動き出したと同時に、色んな人を
巻き込みながら進んで行く。

彼らは、カフカの動きと同時に、動き出したのでなく、
その前から高松に向かって動いていたのかも知れない。
「人が運命を選ぶのでなく、運命が人を選ぶ」
(ツグミ)
f0086169_14295297.jpg

これは本文中で、高松の図書館司書の大島さんに、言わせた言葉です。
そしてこう続けている。
「それがギリシャ悲劇の根本にある世界観だ。・・・・・
 ・・・皮肉な事に当事者の欠点によってと言うよりは、
 むしろ美点を梃子(てこ)にしてもたらされる。」

この物語は、ギリシャ神話「オイディプス王の悲劇」が、
被されている。
この悲劇を父親は息子の上に刻印を押した。
(カルガモ)
f0086169_14332132.jpg

そしてカフカが直接手を下さず、もう1人の主役とも言うべき
「ナカタさん」が実行してしまう。
カフカは、この「ナカタさん」に何度か救われるのだが、
結局会わずじまいで終わってしまう。

世の中には不思議なことが起こる。
其の不思議な事は、表に出た事実であったかも知れないが、
そこに至る道筋は違っているかも知れない。
(ヒヨドリ)
f0086169_14334916.jpg

何も不思議な事でなく、道理がちゃんと通る事かも知れない。
しかし、それを証してどうなる事と言うんだろう。
証さない方が良い事もある。
話さない方が良い事がある。
自分の想像力を働かせて、頷くだけで良いのではないでしょうか?
(カラス)
f0086169_1434582.jpg

15歳の少年は、「不条理の波打ち際を彷徨うひとりぼっちの魂。」
彼は心の中に、カラスと言う名の少年を、住まわせている。
カラスによって、彼は心の平衡をを保つ。
これは、何も特別な事でないと思う。
(カラス)
f0086169_14342189.jpg

誰でも、もう1人の自分を持っている。
それに依って、生きて行けれるのだと思う。
村上春樹さんは、大きな筆にたっぷり墨を含ませて、
大きな和紙の真ん中に静かに落とします。
(ツグミ)
f0086169_14384797.jpg

そして四方八方に、墨が滲み込みながら流れているのを、
深い洞察力で観察している。
彼の知識は勿論豊富であるし、それは彼の本を読めば直ぐに
分かる事である。しかしそれだけでなくそこから
広がる想像力は、止まる事を知らない。
f0086169_14353249.jpg

この本は、4年位前に何ページか読んで諦めた本でした。
今回何冊か彼の本を読んで、私はあの時自分にこの本を理解する
心の余裕も時間も無かった事に気が付きました。

今又此処で会えた事を感謝します。

詳しい粗筋はこちらをクリックして下さい。


「井の頭かんさつ会」の詳しいお知らせと申し込み受付が始まりました。


(1/6 7.978歩)
[PR]
by magic-days | 2011-01-07 15:53
(ひよどり)
f0086169_20403136.jpg

この「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読み終えた時、
私は静かな悲しみに満たされました。
こんなささやかな幸せとも言えない物を、
「私」は望んでいたのだろうか?
f0086169_20415461.jpg

「私」は、多分今より半世紀くらい未来に生きて、
情報戦争の戦士として、働かされた上に、知らない内に脳を
いじくられ、命を落とす事に成る。
(つぐみ)
f0086169_20423239.jpg

しかし「私」は自分でも知らない内に意識下に、
理想の国を作っていた。
そこは、現実の世界とは真反対の壁に囲まれた街で、
静かで争いも無く、全ての人に上下関係が無く、
穏やかな生活が毎日続いて行く。
f0086169_20434164.jpg

ただ、そこに住む人々には影が無く、心もない。
この街に入った時に、影と「僕」は別々にされて、
影が死んだら、心も無く成り永久にこの街から出る事は出来ない。
(おおたか)
f0086169_2044745.jpg

心を失わない方法は1つ。
影だけが無事にこの街を逃げ出る。
もしくは、影と「私」が揃って逃げ出す。
f0086169_2045290.jpg

「僕」は、影と一緒にこの街から逃げ出す事を試みたが、
その時この街を「僕」が創った事を感じ取る。
それを知った時に、この街がどうなって行くか、
見定める責任を感じて、影と別れてこの街に残る道を選ぶ。
(メジロ)
f0086169_20453050.jpg

正しく言えば、この街の傍の森の中で一生過酷な労働をして、
自給自足の生活を営んで行く。
その代わり心を失う事はない。
(雀)
f0086169_20463749.jpg

その頃「私」は、晴海埠頭のレンタカーの中で命を終える。
オート・リピートにされたテープが、ボブ・ディランの
「風に吹かれて」から「激しい雨」を歌い続けていた。

村上春樹さん38歳の頃の作品です。
この方は、この作品で何を言おうとしていたのだろう?
(ヒヨドリ)
f0086169_20473184.jpg

人間の幸せとは、シンプルな所から産まれて来る。
と言いたかったのだろうか?

それとも所詮この世に、幸せ等無いと言いたかったのだろうか?
この本の「上」は、凄く面白かったです。
ワクワクとして、子供の時に読んだ「15少年漂流記」を読んだ時の
興奮を思い出しました。
しかし「下」は、深刻で重厚で、苦しい程真面目に成って行きます。
f0086169_20495475.jpg

村上春樹さんは、本当に真面目で、料理がうまくて音楽が好きで
映画に詳しく、女に優しく、でもきっと愛に溺れない人だろうなぁと
何となく思いました。

私は、意識下でどんな街を作っているのだろうか?
それはきっと、今の環境に満足してない点を上げればすぐ分かります。
f0086169_20511966.jpg

この本は2つの話が同時進行します。
「私」は、「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公。
「僕」は、「世界の終り」の主人公です。
そして、2つの話は1つの物語です。


(11/26 7.599歩 /27 9.249歩 /28 8.221歩 
 /29 6.336歩 /30 5.085歩 12/1 13.361歩)
[PR]
by magic-days | 2010-11-30 23:17
f0086169_23182095.jpg

村上春樹さんの「世界の終わりと・・・・」の下巻を読む前に
大きく欠伸をする意味で「ランゲルハンス島の午後」と言う
短編集を読む。
本当に薄い文庫本で、しかも半分のページは安西水丸さんの絵が
入って居る。
(オナガガモ・♀)
f0086169_015894.jpg

私は安西水丸さんの絵が好きなのです。
そして、春樹さんもお好きらしい。
これは嬉しい事です。
さて、何冊かある「村上春樹・安西水丸の本」の中で、
何でこの本にしたか?
(キンクロハジロ・♂)
f0086169_0155746.jpg

理由を聞かれたら、皆さん苦笑されると思います。
ランゲルハンス島というのは、膵臓の細胞の名前なんです。
如何して私が知ってるか?
それは、糖尿病にかかった時に一寸調べたのです。
(オナガガモ・♂)
f0086169_0172192.jpg

ランゲルハンス島(ランゲルハンスとう、islets of Langerhans)とは、
動物の臓器の一つである膵臓の中でグルカゴンを分泌するα細胞(A細胞)、
血糖量を低下させるホルモンであるインスリンを分泌するβ細胞(B細胞)、
ソマトスタチンを分泌するδ細胞(D細胞)および
膵ポリペプチドを分泌するPP細胞の4種の細胞からなる細胞塊である。
別名を膵島(すいとう、pancreatic islet)という。−wikipediaより
f0086169_018963.jpg

細胞の名前なのに何々島となるのが、面白くて覚えていたのです。
そして糖尿病の事を、何か面白く書いてくれたのかと
思ったんですね。
f0086169_0193296.jpg

でもこれは、外れました。
いえ、面白いのは面白いです。
村上節が何時もの通り、春の小川の様にサラサラ流れて来て、
いい気持にさせてくれます。
(コサギ)
f0086169_0204027.jpg

ただ、糖尿病のトの字も出て来ません。
まぁ良く考えれば、村上春樹さんと糖尿病は、
似合わないですよね。(笑
f0086169_0212471.jpg

この本は、25の短編から成っています。
その中に「みんなで地図を描こう」と言うのがあります。
春樹さんは地図を書くのが大好きだそうです。
f0086169_0225428.jpg

『僕は1度架空の街の地図を描いて、
 それをもとにして小説を書いた事があるけど、
 これはとても楽しかった。』と最後の方に書いてあるが、
その小説こそ、私が今没頭している「世界の終わりと・・・・」の
事に違いない。
(オナガガモ・♀)
f0086169_0234778.jpg

表紙を捲ると最初に関心を持つのが、細密画風の地図です。
それには誰が描いたと記されていませんが、
私は春樹さんに違いないと思っていました。
ですから、この短編集で判明して私の勘が当たった事が
分かり嬉しくて、娘にこの箇所を読んで聞かせた程です。
(オナガガモ・♀)
f0086169_0243558.jpg

安西水丸さんの絵を、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
混じりっ気の無い色で、まるで色紙を貼った様な絵を書かれます。
この方の絵を見ていると、あんまり複雑に物事を
考えるのはよそうと思います。
(アオクビアヒル)
f0086169_0252399.jpg

単純であるがままの姿は美しいし、人に安らぎを与えます。
つい昨日、ある親子の方とこちらも親子で、
ダブルデートをしました。
そのお母様は、安西水丸さんの絵に似ているなぁと
思いました。
(キンクロハジロ・♂)
f0086169_0265992.jpg

飾りっけがなく、少しも自分を良く見せようとか思ったり、
物事を繕ったりしない方です。
明るくて朗らかで楽しい方です。
f0086169_0274299.jpg

こんなお母様に育まれたお嬢さんは、
もの静かで、ニコニコと笑顔の絶えない
可愛らしい方でした。

4人で座っていながら、いつの間にか私は横に座ってある
お母様と向き合って話していて、
娘は横のお嬢さんと何やら、楽しそうに話していました。
f0086169_0282737.jpg

こんな楽しい時間はあっという間に過ぎて、
外は薄暗く成り出していました。

今日は、本当に逆光の中で皆で輪になって
手をつないで、踊っている様な気分でした。(笑


f0086169_0293850.jpg

公園に珍しい鳥が居ました。
これは多分野鳥でなく、誰かが置いて行ったのでしょう。
そう言えば去年来た時は、支那ガチョウが居ました。
f0086169_19513315.jpg

この鳥も誰かが置いて行き、
ボランティアの方が餌をやり、面倒見てありました。
今年はいませんでした。
何処かに貰われて行ったのでしょうか?
そうだと良いのですが・・・・


(11/19 12.789歩  11/20 11.862歩 11/21 13.331歩)

.
[PR]
by magic-days | 2010-11-23 00:50
f0086169_19132915.jpg

最近は,家の中に居ることが多い。
家族が私を必要としているから・・・
外来魚捕獲も生物多様性のシンポジュームも
参加出来なかった。
f0086169_1914854.jpg

今迄にも、そう言うことは有った。
義父母の介護をしてる時も、友人の誘いを何度も断った。
付き合いが悪く成ったと言われても仕方なかった。
でも今は,ブログが有るから外との関係は保って行ける。
有り難いことです。
f0086169_19144264.jpg

私はその間、読みたかった本を読める時間を得た。
秋の内に植え替えたいと思っていた植木鉢も半分は済んだ。
そう言う時間が持てるだけでも、恵まれている。
f0086169_19155100.jpg

与えられた時間を十分に有効に使う道を、
年と共に覚えた。
年を取ると言うことは、本当は素敵なことかもしれない。
f0086169_19153944.jpg

村上春樹さんも言っていた。
冷蔵庫を開けて、梅干しと何がしかなくても、
がっかりしなく成った。
年のせいかもしれないが・・・
f0086169_19163323.jpg

植木鉢の植え替えで1番大変なのは、古い土の再生である。
こう言うときマンションは本当に不便である。
以前は,古い土は庭の片隅に盛っていると、
その内に枯れ葉や虫の死骸やら、色んな物で緩和されて、
何もしないでも,1、2年すると使える。
f0086169_1920069.jpg

皆さんはどう為さっているのでしょうか?
私も去年頃から試行錯誤を繰り返している。
まだ,これと言って打開策はない。
f0086169_1917667.jpg

ただ今年から、ザルを使って底石と土を分けて、
別の袋に入れ、土の中には木灰を混ぜ入れ、そのまま置いておいて
使うときに、「再生土と混ぜて使う土」と「肥料」を混ぜて使うことにしている。
上手くいくだろうか?
f0086169_19173185.jpg

昨日アメリカの国立公園をご主人様と3ヶ月掛けて車で、
旅行しているnanaさんから、2度目のはがきが届いた。
元気で楽しく旅を続けている様子は,ブログで拝見しているけど、
こうやってハガキを戴くと嬉しい。
しかも今回は、切手が私が大好きなキャサリン.ヘップバーンだったから
本当に嬉しかった。
f0086169_19181948.jpg
nanaさん、ありがとう!
気を付けて旅を続けて下さいね。

どう言う状況でも、それなりの楽しみや、発見や喜びは有るのだと思う。
それを見付けられるか,どうかの方が問題なのかも知れない。

もっと情況が大変に成っても、
同じ思いでいたいものです。
f0086169_19272795.jpg

村上春樹さんのデビュー作「風の歌を聴け」読了
31年前の作品、29歳で千駄ヶ谷でジャズレストランを
経営していた時に書かれたもので、群像に投稿していたのを忘れていて
「群像新人賞」の知らせを受けた時、何のことがピンと来なかったと言う。
才能の閃きを、この時に既に発揮していたと私は思う。


(11/2 9.481歩  11/3 8.372歩 11/4  6.573歩)
[PR]
by magic-days | 2010-11-06 17:26
f0086169_21131690.jpg

続と付いているのは、勿論前にも有ったからです。
何年前に成るだろう?
「うずまき猫のみつけ方  」を読んだ時に、使いました。
今回は「走ることについて  
      語るときに 
     僕の語ること」と言う、長たらしい題のメモワール。

これを読んで確信したことは、前にも書きましたが、しつこく今回も書きます。
f0086169_21144429.jpg

私は村上春樹の小説は、理解出来ないけど、
エッセイ(今回は作者が、メモワールと言っているが・・・)は、
断然好きです!

何もかにもが、腑に落ちる。
こんなにこの人の人生に対する考え方や、
生き方を理解出来るし、共感出来て、
及ばずながら、私も今そう言う心境だと認められるのに、
なぜ、小説は理解出来ないのか?!
f0086169_21152865.jpg

もしかしたら、私が英語が苦手だからだろうか?
日本語と英語の文章の並べ方が、
全く違う。
『私は、友人と学校に行く。』
英語では、
『私は、行く。学校へ 友人と。』
(だって、この本の題からしてサッと頭に馴染みますか?)
f0086169_21161134.jpg

私は英語を初めて習ったときに、
これに付いて行けなかった。
苦手意識がこの時に完全に出来てしまった。
その侭素直に覚えようとしないで、
「なんでそう成るの?」と考えてしまう所に
私の弱さが有る。
f0086169_21171442.jpg

村上春樹の小説は、何故に外国人に受けするのか?
もしかしたら、頭の構造が欧米人に近いのでないだろうか?
これは、私のやけくその結論で、こんな事が有る筈が無い。

ところで、彼は日本で講演は殆どしない。
だが、アメリカではしている。
この本にも書いてあるが、大学で講演をしたときに
学生が400席用意した会場に、1,700人も詰めかけた。
f0086169_21175048.jpg

彼は英語の方が楽だからだと言う。
英語が達者だと(だが彼は英会話は別だと言う)言うことは、
勿論だが日本語だと言葉が頭の中で、
海の様に溢れて出てくるから、
その中から選び出すだけで、大変だそうだ。

それだけ、この人の頭の中には、1つのことに対する表現の単語が
もの凄い数、ざっざっざざざざ・・・と出て来る訳ですね。(笑
f0086169_21185888.jpg

小説家と言う者は、皆さんそうなのでしょうか?
凄いモノです。本当に尊敬しますね。
その中でも、村上さんの書かれている体験談は、
奥が深く、誰でもが頷ける者ではないかも知れない。
だからこそ、真実なのだと思う。
f0086169_21222365.jpg

こう言うことは千差万別、その人の経験はその人のものだから、
そうそう同じことはない。
しかしそこから出て来た教訓は、共感は出来るものだと思う。
過程は違っても、結論は似た様なものであることは、しばしば有ると思う。

次は、村上春樹の小説を読破してみようと思う。
これ程共感出来る小説家の本を、
理解出来ないことが有ろうか?!
f0086169_21232335.jpg

いや、有るかも知れないが・・・笑

この題は、村上春樹さんが尊敬する作家、
レイモンド・カーヴァーの短編集のタイトル
What We Talk About When Talk About Loveを
原型に使っているそうです。


写真説明

最初の鳥は「コゲラ」です。
1枚目が最大望遠で撮り、2枚目からはトリミングしました。
この写真の面白い所は、コゲラがアンテナの縦棒を木と間違えて、
突っついている所です。
コゲラは、木の幹を突っついて、虫とか仕留めます。
この子は、アンテナを木と間違っているのです。
普通カラスや雀、ヒヨドリは、アンテナの横棒に止まります。
こんな所に停まるのは、コゲラくらいでしょうか?(笑


(11/1 11.655歩)
[PR]
by magic-days | 2010-11-02 21:16
f0086169_19475057.jpg

先日1ヶ月に1回の診察に出掛けた。
2時半の予約だったが、昼食後暫くして一寸早かったけど、
今日は成る可く早く帰宅したかったので病院に向かう。
採血をすませて、読みかけの本を開く。
f0086169_19515485.jpg

30分程して名前を呼ばれて、慌てて本を閉じ診察室へ。
「こんにちは!」と声を掛けて、ドアを開けると
先生は待ってましたとばかり、
「良い結果が出てるわよ!」と嬉しそうに
検査結果照会を広げて見せて下さった。
f0086169_19564919.jpg

「良かった!」
夏に薬を変えてから、暫く薬の量が定まらず、
一喜一憂していたので、今1つ心配だった。

だが、2ヶ月安定が続いているから、もう定着してくれたと思って
良いかも知れない。
f0086169_2024867.jpg

先生は「薬無しにしたいけど、まぁ欲をかいても仕方ない。
    後戻りしない様に、気を抜かないでね。」と言って笑われた。
私も、此処迄来れたのだから、後戻りなんてとんでもない事だと思って笑った。

次回からは、先生が開業されている病院の方に伺いたいと
お願いした。
f0086169_207478.jpg

先生はとても喜んでくれた。
私も随分迷ったが、之から先の事を考えて、小回りが利く
開業医の方が便利だと思うし、何よりこちらに越して来てから、
ずっと、私と一緒に成って病気と闘ってくれた先生だ。
病院は遠く成るが、その代わりバスが使える。
そう言う事も考えて見た。
f0086169_20121391.jpg

「銀河祭りのふたり」を読み終える。
この本は、2年前にryoさんのブログで教えて頂いた
「信太郎人情始末帖」全7巻の最終完である。
2年前は、「おすず」と「水雷屯」を読み、
一寸他のを読んでから又続きを日を置いてと
思っていたら、いつの間にか2年も経っていた。(笑
f0086169_20184282.jpg

読んでいるうちに「おすず」を思い出して、
直ぐに入り込めた。
読みやすく、ツツツっと3日で読み上げてしまった。
良く出来た話であるが、最後の異母兄と信太郎の和解が、
何だか、バタバタと片付いた感が有り、もの足りなさが残った。
f0086169_2023226.jpg

しかし江戸情緒や商家の細々した所が、良く書けてると
感心してしまった。
時代物は、読者をその時代迄引き戻さなければならない。
それだけ、現代物と違う苦労がある。
f0086169_20283436.jpg
f0086169_20284818.jpg
f0086169_2029430.jpg












ベランダの野菜が大分育ちました。
春菊は春菊の、ほうれん草はほうれん草の、
小松菜は小松菜の当たり前ですが、
香りがする様に成りました。
今日は間引きして、オイルサーディン丼の上に
こんもり盛って戴きました。
健康に恵まれ、好きな本が読めて、
美味しいものが戴けて
本当にこれ以上欲をかいたら、
罰が当たりますね・・・・・・笑

f0086169_21371194.jpg

suukoさんのブログで、余りにも美味しそうだったので
真似っこです。(笑




(10/23 17.967歩  10/24 11.436歩)
[PR]
by magic-days | 2010-10-25 20:54
f0086169_21281858.jpg

玄侑宗久の本は、初めてです。
2001年に「中陰の花」で芥川賞を受賞された実力者です。
今回は受賞本でなく今年7月に出された「四雁川流景」
手に取りました。
f0086169_2129584.jpg

7編の短編が納められていますが、どれも四雁川に住む人々の
日常がきめ細やかに書かれています。

私が育った所も川が直ぐ傍に流れていました。
市の南の油山から、玄界灘に流れる「樋井川」と言う川です。

子供の頃は良く魚を掬いに行きました。
川辺の草むらに、山羊が繋がれて草を食べていたのを
今でもはっきり覚えています。
f0086169_2130538.jpg

春には蝶、夏にはバッタ。
秋にはトンボ。
四季それぞれに、夢中で追いかけるものが有り、
真っ黒に成って、駆け回っていました。

川の傍で住む人は、何処か似ています。
この物語の人々も、昔懐かしい人々です。
f0086169_21311611.jpg

「残り足」という老夫婦の話は、
何時も夫に女中の様に、こき使われていた気弱な老妻が、
人の居ない所で、病気で半身不随に成った旦那の義足を使って、
日頃の鬱憤を晴らす話は、一寸恐かったです。

どの話も何か一寸ドキッとするのです。
スリラー小説とうたってる本よりも、余程恐いと思いました。
そう言う所が、このほんの魅力の様な気がします。
f0086169_21315147.jpg

私は最後の「中州」と言う話が1番好きです。
貧しく家も無い死に損ないの男が、住職に助けられて
その日その日をやっと暮らして行くのですが、
卑屈に成らず、自分の世界を作り上げて行く所が
強いなぁと思いました。
f0086169_21323786.jpg

自分が死んだら、命を落とし損なった四雁川の中州に
骨を撒いて欲しいと冗談の様に言って居たのだが、
その通りの成り行きに成ります。
それでも、可哀想と思うより清々しさを感じます。

「あの世に行くのに、重たい荷物は何もいらない。
身軽が1番だよ」とガッハハハと言う笑い声が
聞こえて来そうでした。
f0086169_21343842.jpg

筋を作り体裁を繕う様な本でなく、
人生の様に、1日1日を緻密に積み上げながら、
そこに住む人々の哀感を、私達に直に話す様に
書かれた様な、情の籠った本だったと思います。

何時かこの方の本を、もう1冊読んでみたいと思いました。
近いうちに・・・・


(10/19 13.126歩)
[PR]
by magic-days | 2010-10-20 21:35
←menuへ