「心のおもむくままに」

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大分前に読んだ「西の魔女が死んだ」のDVDを
借りて見る。
映画は、やはり役者に因って随分本の印象を変える物だと思った。
本で読んだ時、近くに住む男はただ不気味で、
澄んだ空気の中で、1本の黒い煙の様に
ただ不気味に揺れていた。
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しかし、映画では存在感があり、魔女が死んだ時にお悔やみに
訪ねて来たシーンでは、涙が出てしまった。
彼の過去が見えて来るのです。
玄関先に立ってる姿だけで、
この役者さん(名前は忘れたけど、良く見る人です。)は、
本当に上手い。

丁度その頃私は、図書館で借りた本を抱えていた。
カンカンさんが、私のブログを見て以前読んだ本を、
思い出したと言って、紹介してくれた。
スザンナ・タマ−ロ[訳 泉 典子]の「「心のおもむくままに」」です。
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偶然にも、これも祖母と孫の話です。
しかしこちらは、重くて暗い人間ドラマです。
事情があって、不仲に成り出て行った孫に、遺言のつもりで
1年余り、自分の結婚生活、恋、娘(孫の母親)の事、
そして、孫の真実の祖父の存在を、日記を綴る様に書いて行きます。
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彼女は、西の魔女と同じく鬱蒼とした木々に囲まれ、
鳥の声が絶えず聞こえる様な古い家に、1人で暮らしています。

彼女は、もう長くは生きれないと悟っています。
それ故に、自分が抱えて来た秘密を孫娘に話して、
同じ後悔をしない人生の選択を望むのです。
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1番最後に書いてある節です。

「お前の前に道がいくつもひらけて、
 どれを行っていいかわからないときには、
 気まぐれにどれかをえらばずに、
 そこにすわって待ってごらん。・・・・・・・
 ただ待ちつづけてごらん。
 黙ってじっとすわったまま、心の声を聞いていてごらん。
 
 ・・・・立ち上がって、おまえの
 心のおもむくままに行くが良い。」
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読みながら、この「心のおもむくままに」は、
誰に言っているのか?
自分に言っているのか?
心のおもむくままに、徒然に書こうと言うのか?

そう言う疑問を抱いたまま読んでいました。
そして最後にして、孫娘に言っていたのかと
長い旅の終着を見ました。
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けっして、心を癒される様な本ではありません。
それどころか、重い荷物を背負わされた気持ちに成ります。
しかし、こういう本に書かれてる事が、
真実の人生だと思います。
甘く、愉快な事ばかりあるのは、それはお話です。

☆オナガ☆
全長 37センチ
嘴  太く尖っている。
留鳥
尾羽 長い
雌雄同色
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by magic-days | 2008-12-06 23:53
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