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母の愛。

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昨日3時から「ごんきつね」の作者新美南吉が亡くなる3ヶ月前に書き上げた「狐」 を取り上げ、彼の人間性を掘り下げる番組があった。
日曜日は見れないと思って、録画しておいたのを今日見る。

この本の主人公も狐である。
子供が自分は狐に成るのではないかと恐れて母親に訴える。
母親は慈愛に満ちた受け答えをする。
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子供と母親の会話が主眼である。
南吉は母親を生後4ヶ月(訂正4年)で亡くしている。
病身であった母親に抱かれた記憶も無く、母親に対する慕情は
強かったのだろう。
南吉が母親が生きていたらこういう風にしてもらいたいと
思う事が、この物語に溢れている様な気がする。

この物語は今回絵本になった。小さいお子さんにも
親しんでもらえるのは勿論だが、子育て中の若いお母さん方に
読まれているようである。

「北の賢治。南の南吉」と言われた方である。
29歳で終えた人生は余りにも短く惜しまれる才能である。
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ところで話は変わるのだが、かっこうの托卵の習性をご存知だと思いますが、
私は先日野鳥図鑑を見ていて写真入りを見てしまった。

カッコウの雛は例えばオオヨシキリの巣の中で、他の卵より2、3日
早く孵り、まだ毛も生えない身体を踏ん張って他の卵を全て巣の外に
落としてしまうのです。(この写真は本当にショックでした。2/26追記)
親が教える訳でもないのに・・・・・
本能なんでしょうか?
しかし、なんと恐ろしい本能では無いでしょうか?

他の鳥の中で一緒に育ててもらうのなら、まだ許せるが
オオヨシキリの卵を全部捨ててしまうのですよ!
オオヨシキリも自分が生んだ卵が幾つだったか分からないのも
ちょっと愚かな様な気がします。

そうせざるを得ない理由でもあれば、承りたいものです。
カッコウさんよ!

(理由が分かれば、私のこの何とも言えない思いが拭い去られると
 思います。2/26追記)


最初の写真2枚は、テレビ画面より失敬しました。
by magic-days | 2008-02-25 22:57
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