人気ブログランキング | 話題のタグを見る

土曜日の昼下がり

土曜日の昼下がり_f0086169_2175895.jpg

娘と散歩に出て、夏に見つけた薊のお化けの様な花の野菜が
上の写真の様に枯れたまま切らずに置いてあった。
足元に青々とした葉は残っていた。
何だか前衛的なオブジェみたいで面白い。

帰宅してお茶を戴きながら、
未消化だった「羨ましい」と言う事に付いて娘の意見を聞いてみると、
河合隼雄先生の書いてあるものを、娘の考えとして発展した事を聞かせてもらった。
土曜日の昼下がり_f0086169_21153541.jpg

「羨ましい」と思う気持ちは、自分が求めているものを
すでに持ってる人に対して起る感情である。
そしてその道を極めるのが困難であるので、
その人を羨ましいと思う事で逃げる事を正当化している。
と言う事らしい。

『私は若い頃は羨ましいと思った事もあるが、今は全く無い。
私の現在の生活の表面だけを見て「羨ましい」と思う人が居たら、
とても心外だし、たとえそう思える部分が百歩譲って有ったとしても
それは、私が苦労の末に得たものであるから簡単に「羨ましい」と
言って欲しくないよ。』と言うと、娘は
『今は「羨ましい」と思う事がないのは、
お母さんには今何かに成りたいと言う願望がもう無いからよ。
つまり年を取ったからよ。(ちょっと遠慮がちに)』
土曜日の昼下がり_f0086169_21445926.jpg

『確かにお母さんには、今更何かに成りたいとか思わない。
だけど、今迄に得たものを高めて行きたいと言う気持ちはあるわよ。
じゃ、今からでもおかあさんが、一流の写真家に成りたいと思ったら、
先を行く人を「羨ましい」と思うのかしら?』

『さぁね、おかあさんはすぐに納得しちゃうから、
「自分はこんなもんでいいのよ。」って、
そんな人は人を「羨ましい」と思わないだろうけど
一流にも成れないでしょうね。(苦笑)』
土曜日の昼下がり_f0086169_2148447.jpg

娘は何時の間にか成長した。
彼女は彼女なりに、ハードルを超えたのだ。
自分の力で超えたものは、彼女を大きくし強くして行くだろう?

(2枚目の写真は、散歩の中で見かけた大形ゴミ?!
 3枚目は、窓の外を通った飛行船。1人約10万円だそうだ!)
by magic-days | 2007-11-03 21:50
←menuへ