「アサッテの人」

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芥川賞と群像新人文学賞を受賞した諏訪哲史の「アサッテの人」
興味深く読み終えた。
読み終えて静かな感動に浸っています。

まずこれは小説ではないですね?
例えばここに「アサッテの人」と言う本がある。
その難解な、構成や主人公の叔父の行動に対する
副読本であると取れます。
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まだ完成して無い本に対する副読本と言うのもおかしな物ですが、
作者も文中で何度も奇を衒うようで・・・と言って決してそうでは無くて
物語の参考とする物が不完全であるし、本人が行方をくらましていて
謎な部分が多いから致し方が無いのだと断っている。
私はこれを読んで、この方の力量の大きさ固定観念に囚われない
自由な心に感動しました。
良くぞこの本を芥川賞に選んで下さったと感謝したい。
本は音楽や映画と同じ様に、人によっては問題にならないくらい
社会に影響を与えます。
これを芥川賞に選んだと言う事は、今の社会に必要だと判断されたからだと
思うと、選考委員の方々が興行的な事を度外視した決定であると想像します。
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それ程社会は荒んでいる。それを感じ取っている人、本人は気が付いていないけど
心や身体が叫んでいる人。
さっき雑誌(GOETHE・10月号)を捲っていると
櫻井よしこさんが「日本は原点に戻ればいいのです。」と言っている
のに目が行った。気になる!後で読んでみるとしよう。
あちこちを繕って超経済国家を借金だらけで維持しようなんて何時迄続ける
つもりなのだろう?
上を上げるので無く、底辺を上げる事が1番必要な事で無いだろうか?
この本は改めて日頃の疑問や憤懣を再確認させてくれた。
勿論「えっ?そんな事が書いてあった・・・」と思う方もいらっしゃるでしょう?
諏訪さんもびっくり為さるかな?
しかし、1度作者の手を離れたら読者がどう受け取るか?
何処迄羽ばたいて行くかはこちら側サイトの事で、
よろしいですよね?(苦笑
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by magic-days | 2007-08-31 00:14
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