「ココロの止まり木」

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河合隼雄先生の「ココロの止まり木」を読了。
この本に会えた事を感謝します。

「週間朝日」に連載されていたコラムですから、最初は細切れに成る
内容に付いて行けず困りましたが、段々のめり込んで行きました。
書かれて居る事は、心・身体の健康、政治、愛、宗教、子育て、
教育、高齢、趣味、等等生きる事全般に及びます。
これから読もうと思っていた方も、いらっしゃると思いますので1つだけ・・・・・
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「燃えつき防止策」というお話です。
家族の介護や患者の看護をしていると、つい夢中に成り自分の限界を越えて尽し
燃え尽きてしまう方がいる。
しかし、中には自分の趣味も楽しみながら活き活きと勤めていらっしゃる方がいる。
どうしてだろう?という疑問に答えて、河合先生は「心のエネルギー」の
使い方次第だとおっしゃっています。

心から尽せば看護して頂いた方も感謝の笑顔を返される。
それがこちらに届くと心のエネルギーを患者さんから貰う事に成ると
言うのです。
これを読んだ時ハッと心に思い当たる方が2人いた。
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お一人は認知症末期の老人ホームで介護のお仕事をしながら
主婦のお仕事もこなして何時も愚痴もこぼさず明るくしてある方です。
おじいちゃまやおばあちゃまは無茶苦茶をおっしゃる。
それを上手にお相手なさって、愉快なおばぁちゃまだと笑っていらっしゃるのです。
とても出来る事ではありません。
きっとこの方は沢山愛をあげて、沢山心のエネルギーを頂いて
又明日への力と為さっているのでしょう。
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お2人目の私の友人は交通事故で息子が腕を無くしました。
その彼女が昨日電話で言ってました。
「息子は腕を無くした事を嘆かず前向きに生きている。
反対に私達の方が慰められる。」と
私は彼女の事は良く知っているつもりです。
多分事故後はじめて息子が母と顔を合わせた時
全てを察し又母の愛の深さを感じたのでしょう。
母をこれ以上苦しめてはいけないと自分に言い聞かせたのかも知れない。

人間は瞬時に理解し合い、より一層深い信頼を勝ち取る事があります。
不幸を愛に変えて行く力こそは、お互いの「心のエネルギー」を
認識しあえるかどうかに掛かっていると思います。
自分の前に出された「心のエネルギー」に気付かないと、それは消えてしまうのです。
気付いて受け取ってこそエネルギーは燃えて力となると
おっしゃっているのではないでしょうか?
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by magic-days | 2007-08-11 14:32
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