「いのちのレッスン」

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新藤兼人監督95才の「遺言」である。
実は私は多分この方の映画は「午後の遺言状」しか観た事が無いと思う。
この本を読んで他の映画を観てみようと思わないだろう?
それは、映画に対する気持ちが違うからです。
この方は自分の思いを映画に叩けつける様にして、社会に訴えようとしている。
それは、反戦であり、反核であり、貧乏の無慈悲であり、国政の無責任である。
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そして私は映画はなるべく楽しく観たい。悲しくとも美しい映画であって欲しい。
現実社会から逃避する場所である。
そう言う人は多いと思う。だからこの方の映画は売れない。
それでもこの方は私を魅了し、大した人だと思う。
信念の人である。この方はそれを母から妻から2人の姉から学んだそうだ。
母親は広島市内から田舎の百姓家に嫁ぎ、目も眩む様に広い田畑を朝早くから
夜迄耕していた。
少しづつでもやっていれば終わる事を学んだ。
最初の妻からは、「真面目にやっていればいい」1歩1歩真面目に生きる事を
教わった。
この方は学びの人でもあったのだろう。
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今の世の中を憂いて提案をしてあるが、簡潔で淀みが無く迷いが無い。
人間には、産まれや育ちがもたらす”シッポ”があるそうだ。
「それから目を離すな!このシッポが自分を知る鍵になる。」と言う。
この方は自分のシッポは百姓の子と言うシッポで、兎に角やり続けて行く事が
大切なのだと言っているのだろう?
読んでいる内にこの方の力強さ、個性の強さは岡本太郎さんを
思い出させると思った。ただ違うのはこの方は努力と持続と忍耐の人で
岡本太郎さんは天才(一般的に言うと)である。

終りの方に来て吃驚した。この方と岡本太郎さんは接点が在り、
交流が在ったのだ。類は類を呼ぶとは本当なのだと思った。
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95才にしてこの方はまだまだ映画を作る事に情熱を燃やしてある。
20億円の資金が在れば、広島被爆の映画を作りたいのだそうだ。
構想も出来、広島市長の許可も取ってあると言う。
20億円!!何とかならないものかな?
撮らせてあげたい物です。
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by magic-days | 2007-06-16 22:21
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