石楠花咲き乱れて・・
旦那が退職した会社のOB会から戻って来るなり、
「Tさんが亡くなってるぞ!」と小冊子を渡した。
見るとページが捲ってあって、そこは今年亡くなったかたの
名前が掲げてあった。
「本当だ・・・年賀状が来なかったから、どうしたんだろうと
思ってたんだ・・・・」
私が退職前に最後にお世話になった課の先輩である。
札幌にも東京にも会いに来てくれた。
それは、もう何年も前の事だけど・・・
賀状のやり取りはしていて、頂けば「あー、お元気なんだ。」と
安心だった。
先輩は私より15〜6年上だったと思います。
戦中のごたごたで、母上も婚約者も亡くされ伯母さんに
育てられたと話して下さった。
その伯母さんもお亡くなり私が知り合った時は、お1人暮らしではあった。
戦争で年頃の結婚相手は周りに少なく、会社にも同じ年頃の
独身の女性が何人かいらっした。
更年期を迎えイライラをぶつける様な人も居たが、
この方はそんな事はなく、私達後輩に優しく接してくれました。
私にとって憧れの女性でした。
何時亡くなったとも書いてなかったので、もしかしたら縁者の方が
家に残ってあるかも知れないと電話をしてみた。
呼び出し音が流れた・・・・なんだか向うの空白の間に流れて
当たる所もなく遠くに漂っている様な頼りない音だった。
暫くして留守電の録音に変わった。
後日Tさんは、老人ホームに入る準備をしている矢先であったと
聞き、時の流れを感じた。
長患いの病気を抱えていたのでは無いのでは?と想像し
救われる気がした。
暫く私は、若かった時の会社勤めの頃を懐かしみ、
Tさんにお別れを言いました。
{鴨日記}
たくさんの人が鴨池を訪れ餌を与えてくれ、野良猫やカラスから
守ってくれています。(ヘビが泳いでいるのを見たと教えて頂く。)
それでも、今日は12羽しか確認出来ませんでした。
by magic-days
| 2007-05-26 23:25