「日本語は天才である」

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最近どうも翻訳家の本が続いている。
数珠つなぎに成る癖が昔からあった様です。
この本の作者は、柳瀬尚紀さん。
「あっ、あの人か・・・」と思い当たる方がいらっしゃったら嬉しいです。
『チョコレ−ト工場の秘密』を翻訳された方です。
私は実はこの本を読んで初めて知りました。
娘が読んでいる間、そこらに置いてあっただろうに気がつきませんでした。

長い間翻訳のお仕事をなさって、いかに日本語が変幻自在、臨機応変に
原書の佇まいを伝える事が出来るツワモノかが分かりやすく、面白く
書かれています。
この分かりやすく面白くと言うのは、本当に難しいのでないかと
思います。
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この方が凄いなぁと唸ったのは、
ある簡単な英文(ユーモラスな詩)を英文解釈して

おお タマネギの二つの円い穴に注目せよ。

つまりonionにはo( 円い穴)が2つある。
だからこの訳で良いのだが、おかしみが無い!

それでこの方は寝ても覚めても考えられて、こう書かれました。

おお たまねぎの二つの円い穴にご注目。

これでお分かりに成った方は凄い!「タマネギ」が「たまねぎ」になってますね。
本では印刷が微妙に変えてあって「たまねぎ」の「ま」と「ね」の
結びで出来た穴を円く印刷してあるので、すぐに納得して思わず
笑ってしまいましたよ。
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こう言う話が随所に出てきて最後の方に方言の話が出てきます。
この方は自分の母国語は根室弁だとおっしゃいます。
そしてその根室弁が消滅して行く事は食生活も消滅して行くと
嘆いています。
根室ではジャガイモの事を「ごしょいも」と言い、そう書いただけで
茹でた湯気のたつごしょいもにバタ−が乗っかたのが浮かんで
食べたくて仕方が無いそうです。
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それほどに言語とは生き物であり、その中でも日本語は天才だと
仰っています。
海外に長く住んでいた方がよく日本の良さは、外国に行くと分かる。
とおっしゃいますが、外国語を知った上で仰るこの方のお話は
説得力があります。

この方は又愛猫家であります。(笑
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by magic-days | 2007-04-19 09:27
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