「つまみぐい文学食堂」

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(むらさき大根)
私はどうも本を読み出した時エンジンの掛かりが遅い。
持て余し気味にチャラチャラやっていて、半分位まで来ると俄然早い。
面白くなって来るのだ。「次はどうなる?」そう思い始めるとシメタ物なのです。
この柴田元幸さんの本も然りです。
この方を御存じであれば、これは翻訳に関する事が書いてあるな!と
お分かりになる。
英語や翻訳物がお好きな方は、涎タラタラかも知れない。
しかし、私は翻訳物を余り読まない。語学は不得意。
それでもこの本は面白い。
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(玉川上水の鯉)
又翻訳物を読む前にこれを読んでおくと、翻訳者の人生観の深さに感嘆する。
「北烏山だより」のmariさんが翻訳は語学力か?文学力か?の
お偉い先生の対談を書いてあったけど、私は面白ければそして心に某かの
物を残してくれれば恩の字だと思っていた。
しかし、これを読んでnice1つとってしても、ただ上手いお茶でなくて
心を豊かにするとか精神的な表現が隠されている事を掬い出さなければ
良い本とはならない。
そして本当に語学力があると言う事はそう言う事なのだろう?
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(はなニレと雉鳩)
そして、やはり翻訳家は語学力と同じ様に想像力豊かで小説家で
なければ私は許さない。
翻訳家は確かに語学が好きで、外国文学を愛しているのだろう。
それをより近い感覚で原文を崩さない形で日本人の感性に訴えやすい
言葉に書き換えるのかも知れない。
例えばこの方は「不思議の国のアリス」のお茶会の登場人物を
原文は狂った帽子屋と3月ウサギと眠りネズミで名前の前に
冠してある言葉各々にその国の者には納得出来る理由がある。
しかし日本人には分からない。
だから本来これは日本語で言うと「濡れねずみ、脱兎、閑古鳥」が
一緒にお茶を飲んでいると想像すれば良いと書いている。
そう言う注釈を付けて頂きたいものです。
そうすれば、翻訳物はもっと多くの人に読まれるだろうと思いますし、
本当に理解出来ると思います。多分・・・(苦笑
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by magic-days | 2007-04-03 08:50
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