岸本佐知子『ねにもつタイプ』

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上手い具合に合わさりませんでしたが、大体東の空がこんな風に
見えます。白い高い煙突は高井戸のゴミ焼却炉なんですが、
私は時々灯台に見えるんですよね。
そして間を飛ぶカラスが鴎に見えるんです。
灯台の直ぐ後ろは断崖絶壁で大きな湾が広がり、湾を隔てて副都心の
ビルが林立しています。
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あの灯台からの眺めは素晴らしくて、いつまで眺めていても飽きません。
そして光る波を見ていると何時の間にか夢を見てるんです・・・・
とまぁこんな妄想なんか実に小さいなぁと思わしてくれるのが、
今回読み終わりました岸本佐知子さんの「ねにもつタイプ」なんです。
私は途中で何でこんな物を読み始めたかと思いました。
今迄かってない程バカバカしい話ばかりなんです。
しかし、その中の幾つかに思い当たる節があるのです。
読み進んで行く内に、幾つ所で無くなって来るんですね。
忘れていただけなのです。自分の子供の時の事、若くて周りが見れず
自分の事で精一杯だった頃の事を置いて来ていた訳なんです。
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ところが、この方は全て覚えて居るのです。
覚えているだけでなく、繰り返しその気になってしまうのです。
実際こんな人の傍で暮らしていたら疲れるだろうなぁと思います。
本だから「傑作な人!なにこれバカじゃないの?」とゲラゲラ笑って
いるけどかなり浮いた人です。
この世の中個性を尊重してとか言うけど、人と違うと本当に苦労します。
要領良くその辺を隠して生きている人もいるだろうけどその落差に
夜家に帰ってガクンと疲れが出て来て「ストレスが・・ストレスが・・」
と重みにぺっちゃんこになってしまうでしょうね。
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でもこの方は負けてない愚痴らない。
前向き、開き直りで3歩進んで、又3歩進む人なのです。
妖精やお化けや恐竜を味方に付けて、
岸本佐知子は今日も進む、登るのであります。

明日からは、これも楽しみな柴田元幸の「つまみぐい文学食堂」です。
昨日久我山書店に取りに行きついでに次のも頼んで来ました。
丁度良く読み終わる頃次のが来るのです。
このローテーションを崩さず行きますか?
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by magic-days | 2007-03-21 21:00
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