狐狸庵先生・文学館

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遠藤周作没後10年記念出版として海竜社から出た2冊目の
本である「落第坊主を愛した母」は興味深い。
母親に関する事を書かれたエッセイや物語のその部分だけを
抜粋して拾い出し年代順に編集してあるので、
年が進むに連れて遠藤氏がどう言う風に母親を感じて来たかが
分かる。

丁度符号を合わせた様にソニーのThe CD Clubシリーズでも
遠藤周作を取り上げており、キリスト教に関する話と「心の深層心理」
を面白く叉分かりやすく説いた講演会の録音は臨場感があり楽しい。

後者のしかまだ聞いていないが、こちらは偶然にも
例題として母親の愛情を引き出してある。
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『母親の愛とは、これはもう絶対で逆らえない。
しかし、その子にとって母親の言う事が正しい事かは分からない。
良い物の中にもマイナスがあり、
悪い物の中にもプラスはある。
全て物事や人の心は、単純で無く二重にも三重にも、
二面にも三面にも複雑に成っている。
生活を営む上で便利な様に1つ選びだしてこれが正しいと
しているが、本来物事はそんなに簡単に断定出来ない物です。』

記憶違いもあるかも知れませんが、まぁこう言った事が
柔らかな口角で語られていて聞き流していても心地よく聞ける。
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又嬉しい事に町田市民文学館がオープンされる。
遠藤氏の遺品や資料も展示されるし、町田市ゆかりの
森村誠一さんらの講演会などが開館記念として
行なわれるらしい。

少し賑わいが納まった頃にでも、ゆっくりと伺いたい物です。
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by magic-days | 2006-10-17 08:19
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