「十頁だけ・・・」

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           (睡蓮の葉の上に座る鴨)

先月新聞に遠藤周作没後10年にして、46年前に書かれた原稿が
発見されて出版されると聞いて喜び勇んで買ったが、
中々読む環境や時間に恵まれず、やっとこの2〜3日で読み終えました。

この原稿は、肺結核を再発して入院中に書かれた物と言う事を
頭において読まれると本当に隅々迄優しさが染み渡った本だと
感じる事が出来ます。

遠藤周作さんは、もう1つ狐狸庵と言うペンネームを持ってありますが、
私は純文学の遠藤周作の方から入りましたので、あちらは自分も楽しみながら
生き抜きでもしてあるのかと思ったのは如何にも俗人の考える事で、
実は純文学は自分のためで、狐狸庵で出していたのは読者のためであったと
書いてあったので、偉い方だと思いました。

この原稿は編集者に渡されて46年間行方不明でしたが、
編集者の事務所移転の折に出て来たと言うから驚きです。
その間遠藤氏からは、原稿の行方を問い合わせられなかったと
言うから、如何に懐の深い方か知れます。

この本がスムーズに46年前出版されていたら、
私は読む事が無かったと思います。
読むに値する程成長していなかったからです。

今読んでこれが単なる手紙の書き方の本で無い事が
私みたいな物でも察する事が出来ます。
人を思い遣る事の大切さをじんわりと伝えてくれます。

あっ、本の題をお伝えするのを忘れてました。
長いんですよ。(笑

「十頁だけ読んでごらんなさい。
 十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」

因みに私は本屋で立ち読みして、飽くどころで無かったので
買いました。
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涼しくなって鴨池の鴨ちゃんが増えて来ました。
お麩を持って行くとこうやってこちらに並んでやって来ます。
可愛いですよ!
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by magic-days | 2006-09-20 22:49
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