お別れを言いに・・・
昨日教会の牧師先生から維持献金のお礼とU姉の容態をしたためた
御丁寧なお便りを戴いた。
U姉とは、何年も前に教会のお掃除当番で御一緒だったのが、
おつき合いのきっかけでした。
礼拝や賛美歌の練習でお顔もお人柄も存じ上げていましたが
親しくお話する事もなく時間が過ぎていました。
お掃除が終わって、桜の頃で「青山墓地の桜を見て行かない?」と
お声を掛けて頂き、喜んで御一緒しました。
墓地を囲った石垣に腰掛けて、ちょっと間を置いて
「来年の桜は見れるかしら・・・」と呟く様に仰ったので
吃驚して降り返りました。
明後日目の手術を為さると聞いて、命に別状がある事では無いと
分かってもそんな時に当番等代わって頂けば良いのにと思ったが
黙って「そうでしたか・・・」と言ってしばらくU姉の好きな猫ちゃんの
話をしたりして桜の優しい花の下に庇われる様に座っていました。
長い年月何時も優しく私の話に耳を傾け頷いて聞いて下さった。
目は少しづつ悪化しそれと肺ガンが見つかってしまったのです。
U姉は天涯孤独の方でいつも「最後はどうなるのかしら?」と言いながらも
「神様にお任せしてあるから」と笑って、教会の御奉仕はきちんと為さっていた。
半年程前教会関係の病院に移られた事を知り余命が短い事を
察しました。
お手紙を差し上げた時はもうお目が見えず、牧師先生が代読して下さって
U姉は相づちを打ちつつ涙を流して喜んで下さったそうです。
教会の仲間の思いの中に包まれてU姉が今孤独で無い事を
何より感謝申し上げたいです。
by magic-days
| 2006-09-05 14:48