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「世界一ばかなわたしのネコ」

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久我山書店で何年か前に、初めてこの絵本を見た時、
「なんじゃこりゃ?!」が偽らざる感想でした。
その絵本は「世界一ばかなわたしのネコ」。
ネコと言うからには、猫だよね?

ところが表紙を占めてるのは、情けない顔をした大きな象なのです。
そう、長い鼻をブランブラン揺すって歩く動物園の人気者です。
私はこう理解しました。
「ネコ」と言う名前の象の話なのだと・・・
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ところが2冊(わたしのネコが小さかったころ)、
3冊(世界一ばかなネコの初恋)と読み進むうちに、
これは紛れも無く猫の話であると納得しました。
この絵本の作家はフランスで有名な奇才ジル・バシュレの
ユーモア絵本だそうです。

翻訳はわたしの大好きな絵本作家・いせひでこさんです。
確かにネコの性格は、猫その物なのですが、
姿がおかしな象なのです。
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いや姿ばかりでなく、性格もおかしい。
そのおかしさに笑い転げてしまう。
「ばか」と言う名詞の前に良く「愛すべきわたしの・・・」と
形容詞を付けるけど、正しくこの猫の馬鹿さ加減は、
「言い表せない程なのよ。
猫なんて代物じゃない。
もう、家の中に納まらない大きな象なみなのよ!」と
言う事らしい。
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如何にもフランス人が考えそうなキャラ。
2冊目の「わたしのネコが小さかったころ」だけ
本の大きさが急に小さくなっている。
「何でこんなに小さくなったの?」と呟きながら
本屋さんの棚から引き出して眺めていると
「ネコが小さい頃の話だからだよ。」と娘が恥ずかしそうに
小さい声で答えてくれた。
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う〜ん、そこ迄凝るのか!
それにしても、産まれたときから他の兄妹とは、
別の方角を見てる。
(3つ子の魂百迄)とは、古今東西変わらない事のようだ。
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ところで、azuが亡くなって暫くして、気が強くて痩せた
若いキジバトがやって来る様になった。
娘はazuの産まれ変わりだと言う。
私もそうだと良いなぁと思い、そのキジバトが来ると
「azu、おいで!」と声を掛けてる。

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もう何年前に買ったか忘れてしまう程存在感の無かった睡蓮が、
何と今年初めて花を付けました。
ベランダから春にバルコニーに引っ越ししたのが良かったのか、
それともこれだけの年月が必要だったのか、
理由は分からないけど、とにかく嬉しい!
by magic-days | 2011-07-08 16:04
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