秋桜ゆれて
義母は花が好きだった。
広い庭に季節の花が何時も咲いて居た。
丹精して咲かせた花を、惜しげもなく孫が連れて来た
小さいお客さん達のお飯事に提供していた。
でもコスモスだけは、咲かせなかった。
同居する様になって、話してくれた。
義父がまだ子供だった時、すぐ下の妹が亡くなった。
今頃の季節だった。
仲が良かったのだろう。
これは私の想像だけど、ガキ大将だった義父は
悲しんで泣いている所を見られたく無くて、
誰もいない所で泣いたのだろう。
そして顔を上げた時に、田舎道の畑にコスモスがいっぱい咲いて居て、
その印象が強くて、コスモスを見ると亡くした妹の事を
思い出すのかも知れない。
コスモスを見ていると、可愛いあどけない女の子が
にっこり笑いかけているようだ。
(キバナコスモス)
義母はただ「お父さんが妹の事を思い出すから・・・・」としか、
言わないけど、多分そう言う事だったのだろう。
あの厳しい義父がと思うと、何だかその時親近感を
覚えてしまった。
私も同居してから、コスモスは植えなかったし、
切り花も買って来なかった。
(マリーゴールド)
もう、お2人とも別の世界の方に成ってしまった。
でも、娘とよく義父母の話をする。
以前よりも親しみを込めて話してる。
如何してだろう?
この花にとまれ・・・・
(ブッドレア、ツマグロヒョウモン)
(野路菊、不明)
(野路菊、ヒメアカタテハ)
(マリーゴールド、モンシロチョウ)
(花の名、蝶の名)
(10/6 15.691歩 10/7 5.262歩)
by magic-days
| 2010-10-08 19:57