「バイバイ、ブラックバード」

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本屋さんで、またまた表紙に惹かれて手に取ったものの、
若い作家(伊坂幸太郎)の本だったので、理解出来るか不安で
棚に戻そうとしたら、娘が
「時には若い人の本も読んでみたら・・・」と言うので、
連れて帰る事にした。(笑
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読み始めは、「やっぱり・・・」と後悔した。
意味不明な事が多かった。
何でか知らないけど、主人公は身柄を拘束されているらしく
何時も道徳心の欠片もない、レスラーみたいに大きくて
力持ちの女が監視として付いている。

途中で分かったのだが、主人公星野ちゃんは、景気のいいときもあったが、
今はすごい借金が払えず、何処か遠くに連れて行かれて
働かされるのかどうかその辺も怪しい。
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兎に角バスが来て、星野ちゃんはギアナだったか?
テーブルマウンテンみたいな所に置いて来られ、
もし帰って来られても、人間とはもはや呼べない生物に
成っていると、繭美(監視)は脅している。

脅して喜んでいるのか、事実なのか分からない所が更に恐い。
星野は、バスに乗る前に今付き合ってる5人の女性に、
別れが言いたいと幹部に頼む。
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ボスは面白いからやらせてみろと繭美にいう。
彼女は仕方なく、星野が5人の女性に別れを告げる現場迄付き添い。
チャチャを入れて喜ぶ。

1度に5人の女と付き合う男なんて、どうせろくな男じゃないと
思って読んでいたが、星野ちゃんはとてもいい人だった。
1人1人に誠意を尽くし、別れを告げて行く。
自分のこれからより、これからの女性の日々を心配する。
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それを側で見ておもしろがっていた繭美も、
少しづつ星野を見る目が違って行く。
恋愛関係には全く成らないケースの2人だが、
2人の魂が少しづつ寄り添って行く、その過程が実に上手く
こちらに伝わって来る。
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繭美は、2人の関係を「銀河鉄道999」の謎の女と少年に例えて話す。
「お前の身体を、大きな機械の螺子1個にするために、
バスに乗せるかもしれないんだぞ」と脅しながらも、
最初の頃と少しニュアンスが違って来ている。

繭美が動く描写がとても上手くて、私は靴音とか走る姿を
思い浮かべる事が出来、後半以後はとても好意を持てる様に成った。
本能で行動するから、理解に苦しむ所もある人だが、
何か理解出来ないが、この人にはこの人なりのポリシーがある。
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星野ちゃんも繭美も、5人の女性達も現代の社会に、押し出された様な人たちだけど、
決して人を押しのけたり悲しませたりしない優しい人達だ。
一寸変わった人ばかりだけど・・・

とても愛に溢れていて、読み終わった後「ターミネター」と「銀河鉄道999」を
見たいなぁと思ってしまった。

因にこの題のブラックバードは、不幸とか不運だそうだ。
「さよなら、不幸」と言う事だから、ラストがどうなるか、
お分かりになると思います。

ryoさんが「ブラックバード」の歌をYouTubeで探して下さいました。
けだるくって、良い歌です。
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ご報告
8月にブログに書きました井の頭整備計画
その後が朝日新聞に掲載されました。
そして先日のかんさつ会で直接交渉に当たられたTAKANOさんから
ご報告がありました。
TAKANOさんは、この地区は絶滅危惧種の鳥が、渡りの途中に
羽を休める、大切な場所である事を強調し、今迄の観察記録を
提出されたそうです。
それが認められ、敷地の後方部分の林の部分が残される事に成りました。
本当に良かったです!




(9/21 11.146歩  9/22 6.795歩  9/23 6.413歩)
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by magic-days | 2010-09-23 23:22
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