「エンゼルベイビー」

急遽 ご報告!(追加記載4/24 16時)
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私の目算は、大いに狂いカルガモの雛が誕生しました。
昨日の夜か、今朝早くの事だと思います。
逆算して3/27日頃卵を産んだと想像されます。
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この可愛い事!
毎年何度見ても嬉しい光景です!
すでに多難な前途が待っていますが、
取りあえず、おめでとう!
これこそ、エンゼルベイビーです!(笑


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関西の方で、4月に創刊されました「旅かばん」の創刊号に
ryoさんの作品が掲載されていると言うので、
早速読みました。
作品は「エンゼルベイビー」 水木怜
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エンゼルベイビーとは、生を受け乍らこの世に生まれ出れなかった
命の事です。私も初めて知りました。
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1人の女の身勝手から、この世に送り出されなかった命。
その行為の罪深さに、術後気が付き逃げる様に
現実社会に逃避した女ー茜が、キャリアを重ねて
自分の望みを手に入れた36才の年に
再びその事に直面させられる。
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その時別れた男は、茜の大学時代のもっとも
目立たない平凡な女ー弥生と家庭を築き、
3人の子供に恵まれていた。

此処に現れた弥生は、優しく家庭的で思いやり深い女とされている。
しかし、優しいと言う事が場合に依っては、相手を傷つけ憎しみを生む事がある。
本当に真から優しくてもそうなのだが、
この弥生の場合は、打算が匂うから余計に疎ましく思われる。
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しかし、それは当人にしか分からない事だから、
結果理解者の無い茜は、益々弥生を憎む事に成る。
人間は、自分が気が付かない所で、人を傷つけて生きている事がある。
人は、どんな物を抱えて生きているかは分からないから、
自分の行為が、誰かを不快にさせる等想像がつかない。

だが、この弥生には自分の行為が、茜を傷つける事を知って
優しさを装い乍ら言っていると文面から感じられる。
なぜ?弥生はそんなことをするのか。
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考えられる事は、茜に対する劣等意識だと思う。
見かけも頭脳も落ちる自分、学生時代華やかなグループを
端の方で眺め乍ら、遂には自分はグループの中央に座る事は無かった負い目。

だが今は、茜と別れた男ー和彦と家庭を持ち、
3人の子供を育て家庭人として揺るぎない信頼を得ている。
自分の幸せを茜に認めさせたかったのだろう。
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茜は和彦と弥生の娘を、自分が殺した娘の、生まれ変わりの様に可愛がっていたが、
弥生に追いつめられて、その子を道連れに死のうとするが、
その子の恐怖の叫びが、この世に生まれ出なかった子供の声と重なり、
我に返り、泣き続ける子供をなだめて、家に送り届けるのだった。

茜はやっとこの世に、送り出してやらなかった子供の、弔いを済ませたのだと思う。
子供に依って、命を学び命の重さも知らされた。
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初めから終わりまで、茜に起こった事は死なせた娘が、送った試練ではなかったか。
「私の事は、まだ終わってないのよ。」
「この事が終わらない限り、ママは前に進めないのよ。」と・・・

若い時やり過ごせたと思った事が、ある日突然眼の前に現れて
逃れきれないと思う事は無いでしょうか?
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その時、腹をくくって受入れなければ、何時迄も前には進めない。
同じ所をグルグル廻って、行き場を見失ってしまう。
茜は、或る意味このエンゼルベイビーに、救われたと言って
良いのではないだろうか?

ryoさんの作品は、何時も私に問題を提起して来る。
今回は人間の罪深さであり、命の尊さである様に思われた。



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by magic-days | 2010-04-23 22:19
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