母の愛を受け継いで・・・(2)
5月8日
今朝、寺町のお店の方から電話で、「芍薬が来ましたよ。」と
お知らせが入ったので、散歩がてら取りに行く。
傘は手放せない様な雲行きである。
先に鴨池に行くと、何とマルガモが来ていた。
やっぱりこの子がお父さんだったのだろうか?
様子を見ていると、他のカルガモが近付いて来ると、
威嚇するのに、すんなり輪の中に入るのを許している。
そしてヒナをマルガモに預けて、1羽居たカルガモを追っかけて
追い払おうとしている。
自分だけの時は、ヒナを置いて離れたりしなかったのに、
やはり、そう言う事なのか。
去年の夏の終わり頃(確認しましたが、もっと後初冬頃)からだったろうか、
このマルガモが、いつもこのカルガモの傍に居て
守ってるようであった。
時には、カルガモはこのマルガモを煩わしそうにしていたが、
結局受入れたのか?
「良かったじゃない?」と声を掛けたが、
お母さんは忙しそうに、ヒナに「あっちに行っちゃダメ!」と
誘導していた。
「お父さんが何時も居てくれると、助かるのにね?」
雨が続いたお陰で水嵩が増え、睡蓮が開き出した。
水草も増えたに違いない。
皆元気に夏を迎えようね!
5月10日
お昼から高源院に行ってみる。
番いの鴨が居るが、これはヒナの親ではない。
何時からこの番いは、此処に来る様に成ったのだろう?
何だか嫌な予感がする。
暫く様子を見ていると、此処でよくお会いする
おばあちゃまとお孫さんがいらしたので、
「鴨の親子連れが見えないんですけど・・・」と言うと
「おや、そうですか?
昨日は1羽は居たんですけどね。
十何羽も居たのに、とうとう1羽に成って・・・」と聞いて
吃驚してしまった。
おばあちゃまが、餌を撒き出すと番いが寄って来た。
そして何処からとも無く、お父さん鴨がやって来て
餌を食べようとする。
すると番いの1羽が「お前はダメ!」と言う様に追い払おうとする。
お父さん鴨は、強かったのにこの番いの片割れに向かって行こうとしない。
ヒナとママはどうしたんだろう?
目を一寸後方に向けた時、コウホネの葉の陰から、
ひなを1羽連れたママが現れた。
そうかとうとう1羽に成ったのか・・・
私は新しく現れた番いが気になる。
親子を追い出しに掛かってるのじゃないだろうか?
去年も同じ様な事があった。
ママのママは果敢に迎え撃っていたが、
この新米ママさんが、何処迄耐えてくれるかだ。
5月11日
10時頃行って見ると、鴨池はシーンとして静かだった。
シジュウカラの声が澄み切って池の面を撫でて行った。
「どうしたんだろう?」と暫く巣があると思う、中之島の水際を見ていた。
御堂の回廊を行ったり来たりしながら、
池にも目を配っていた。
足音を聞きつけたのか、ママが出て来てこちらに泳ぎ出たとき
御堂の下から、成鳥が飛び出して来てママに襲いかかって来た。
すると何処からか2羽が加わり、4羽とも空に舞い上がり
鴨池の上空を一回りして見えなくなった。
やっぱり、昨日の番いがこの池を狙っているのだろう?
だけどヒナは、どうしたの?
そのとき、コウホネのひと葉が揺れて
コガモの可愛い姿が現れた。
暢気に羽繕いしています。「良かった!無事だったんだ。心配させてー」
こがもは、自分が1人だと気が付いて、「ママは?」と言う感じです。
「パパも居ない。皆何処に行ったの?」
暫くして、何処からか2羽のカルガモが空から御堂の橋の欄干に
着地しました。
直ぐに羽を確認しました。
「良かった!」パパとママでした。
余所者の番いが勝って凱旋したのだったら、
どうしようと思いました。
これに懲りてあの番いが、2度来ない様にと
祈るばかりです。
by magic-days
| 2009-05-08 16:46